『愚者』の空色の犬は見えてる?
こんにちは。アントレへ、ようこそ(^-^)
ただいま講座の開催中なのですが、今回は11月の第2週を中心とした集中講座になっています。
いつもはひと月に2日間、3か月で行ってきていたのですが、集中講座も意外といけるようだねと4日目終了後に講師の長友さんとわたしソフィアで話していました。
受講生の方たちも熱心に耳を傾けたり、質問したりされているようです。
今週末に残りの2日間がありますが、きっといい講座になるでしょう。
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長友さんがわたしソフィアがタロットのことをいろいろ調べていることを話したとのことで、
お茶の時間に、受講生の方からどんなことがあるのか質問されたのですが、「あれはどうかな」「あれは名前だから・・・」とか言っている内に話がどこかにいってしまい、お答えしそこないました。
ですので、ここにいくつかリンクしておきます。
ご興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。
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そしてシンボルの新たな解釈をひとつシェアしたいと思います。
『愚者』のカードからです。
腰の辺りにじゃれついている空色の犬らしき生き物を見てください。
目の描かれ方が不思議な感じなんです。口元の描かれ方も。
お手持ちのカードでよく見てください。
(カードをお持ちでない方はこちらからご覧になれます。カモワン・タロットスクール公式サイトのカード)
以前から、どうしてこういう風に描かれているのだろうと疑問に思っていました。
それに前足の下に飛膜のような黄色いものもついています。
飛ぶのかな?空色だし。。。と調べていくと、どうやらパフィンという鳥から解釈のヒントが得られそうです。
パフィンはその際立った顔の様子から「海のピエロ」と呼ばれることがある鳥です。
その愛称は、『愚者』が道化師の衣装を着ていることと繋がります。
目にも『愚者』の犬の目のように線に見える部分があります。
またパフィンの学名は、白と黒の羽毛で修道士の服が連想されるところから、「小さな修道士」を意味するラテン語の「Fratercula」だそうです。
パフィンのくちばしは、上から何かを重ねたように見える不思議な形状をしています。
そのくちばしの一部はブラックライトを当てると空色に光るらしいのです。
(https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/050200198/から借用しました)
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パフィンのくちばしのヒントから推測すると、『愚者』に描かれた犬は通常の目では空色に見えないのかも知れません。
ブラックライトのようなものがなければ。
大アルカナ22枚の内でライトをもっている唯一のカードは『隠者』です。
『隠者』は弟子となるであろう人物をランプを掲げて待っています。
『愚者』と『隠者』には赤い杖をもつ共通性があります。
「小さな修道士」を伴った『愚者』がやってきて、老修道士の姿をした『隠者』と出会うのです。
『隠者』はすでに左手や髪や髯が空色です。
すでに空色の部分をもつ『隠者』だからこそ、おどけた道化服を着た『愚者』が空色に輝く部分に導かれてやってきたことを見抜くことができるのかも知れません。
『隠者』の掲げたランプは他者を照らす光にもなります。
ソフィア