カモワンタロットとカードの名前
顕教と密教という意味を知っているでしょうか。
簡単に言うと、わかりやすくかつ広く知らせているのが顕教(けんぎょう)であり、
それに対して、奥深い真理を秘密の教義として師資相承(ししそうしょう)で教えるのが密教です。
密教は広く開かれてはいませんし、その世界に入らなければ知らされない秘伝が多数あります。
カモワンタロットは師資相承で伝えることを重要視しています。
ですから、密教と同じと言えるのかもしれません。
マルセイユタロットは、カードに数字と名前が書かれていて、
カードには基本的にフランス語を用いて記述されています。
私たちは、日本語に訳した名前でカードを呼んでいますが、
ネット情報や書籍によって、微妙に違うことに気づいているひとは多いと思います。
特にカモワンタロットにおいては、カモワンタロットにしか見られないカードの名前があります。
その代表例が「手品師」です。
他の多くのタロットでは、「魔術師」と呼ばれています。
フランス語表記は「LE BATELEUR」
カモワンタロットでしか使っていない名前はほかにもいくつかありますが、
ネット上では違う名前で呼ばれているものもあります。
「教皇」や「斎王」「女教皇」などについては
カモワンタロットスクールでは、違う呼び方になっています。
「なぜ違うのか」
それは翻訳した名称をどう取り入れるかを考えたとき
カードが持つ意味をなるべく尊重するように単語の選択を検討したからです。
カモワンタロットの公式サイトでもこれらの差異が見られますが、
ネットという性格上、顕教的にしているからです。
スクールではカモワンタロットの秘伝を学ぶことができます。