ⅩⅧの「月」 -葛藤するということ-

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人は葛藤をするものです

この「月」というカードは葛藤することの意味を描いています


葛藤するというのは
自分の欲望、こどものようなわがままさ、物質的な観念などと
神聖なる考え、冷静で大人の発想、執着しない純粋さとが
お互いに対立し、揺れ動く様子です


そもそも初めから冷静で大人な考えができるのであれば
葛藤なんかするはずはなくて、
大切だとわかる答えをすぐに出せるはずです


おそらく葛藤するのはただ対立しているだけでなく
本質が見えなくなって、困っている答えをだせずにいる五里霧中の状態だからなのだろうと思うのです


そんなときは、
大人のふりをせずに、急いで先に進もうとせずに
一度立ち止まって
とりあえず、欲求にまかせていろんなことを
妄想してみるとよいかもしれません


自分の欲求通りに選択して、物事が進んだことを想像して
欲求をかなえた時に起こることを事細かにイメージしてみます
そしてその事実を受け止めてみて、
そのときに湧き上がる感情を感じてみます


一方、冷静に大人の考えでその欲求とは違う選択を想像してみます
執着を手放すことも含め、自分本来の魂の声を聴きながら
自分の心はどちらを素直に受け入れることができるかを考えてみます


多くの場合、欲求だけしか満たさない事実は
欲求を果たした後の自分を想像すると
どこか胸がそわそわするような落ち着かない感覚や違和感を感じるはずです


本来の自分が素直に受け入れられる選択を想像したときは
どこか晴れ晴れとして、笑顔の自分がそこにいるはずです

 

ここで大事なことは、理屈で考えないことです
いろんなことを想像し、体験する中で
どんな感情が沸き起こるかを感じることが大事です


この「月」は「感情」的なことをテーマにしているカードです
知識や経験などをもとに論理的に考えることはあえてせず
自分が感じる、好き/嫌い、気持ちいい/気持ちよくない
楽しい/哀しいといった感情を中心において考えるのです


そうやって、湧いてきた感情によって、欲求が単なる欲求だったとわかるだけでなく、
本当にしたいことはなんなのか、なりたい自分は何なのかということがわかって、
その先のステージへと進むことができるのです


「月」に描かれた2匹の犬は
門の前に居るスフィンクスです
スフィンクスが門を通る前にあなたに問答をする様子を描いているのです


その問答で自分のなすべきことがわかると
葛藤は終わり、門の向こうへと進むことができるのです

 

『神の家』のお話

こんにちは、ソフィアです。

このカードは『神の家』(LA・MAISON・DIEV)です。

(綴りが現代フランス語とは少し違っています)

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天からの冠が下された誇らしい状況を表わしています。

祝福の花火のようなスパークが飛び散り、

びっくりした人が家から飛び出したり、道行く人が跳ね返ったり。

現代のタロットでは建物が崩れたりしていますが、

古来のマルセイユ・タロットの伝統では崩れたものではありません。

その証拠に、冠は建物より上に描かれています。

このカードによく照らし合わされるのがバベルの塔のお話です。

創作され、枝葉がついている物語ですが、元本はとてもシンプルです。

旧約聖書でバベルの塔の出て来る大筋は

「同じ言葉を話していた民たちはちりぢりになることなく同じところに留まり続けました。

そして自分たちの業績を残そうとバベルの塔を作りました。

しかし神の意図は人間や動植物が世界中で増え栄えることでした。

それで神は単一だった言葉を乱しました。

人々は塔の建設をやめ、同じ言葉の者同士で各地に散らばっていきました」

となっています。

一つの言葉をしゃべっていた人々が、言葉が分裂したために分散していったというお話です。

建物が崩された記述はありません。

お話の中の人々のように、

このカードの中の人も建物から出ようとしています。

タロット・リーディングの際、

質問によっては、このカードが正立だったり、解決として出たとき、

「家(あるいは組織・建物)を出ることは問題ない」「家を出ることが解決」と読むことがあります。

もし、何かの決断をして、旅立とうというとき、再スタートしようというとき、

このカードが未来に凛と立っていたら・・・

それはとても喜ばしい門出なのかもしれません。

例の塔のように神意を受けての出立なのかも知れないからです。

タロットカードにはさまざまな叡智が描かれています(^-^)

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悪魔のカードと二元論

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カモワンタロットの大アルカナの
カードが意味することのなかから話をしてみたい


カモワンタロットスクールで教えている大アルカナの解釈は
すべて口伝であり、秘教的なことも多く、
スクールでしか語られないものであるので
そこには触れないようにしながらお話しする

 

タロットカードは絵で描かれているものである
その絵にさまざまな意味があり、
その情報からカードをリーディングする


カードの絵にはいろんな“モノ”が描かれている
それらのひとつひとつあるいは全体で
何かを“象徴”していて
タロットカードの理解はここから始まる
何を象徴しているかはスクールで学ぶ


タロットカードに描かれているのは絵だけではない


カードには数字と名前が書かれている
文字で書かれているのはこの部分だけだ


数字と名前には当然意味がある
これも何かを象徴しているし
“元型”を表す重要な情報でもある


タロットカードがもつ意味には
『象徴』と『元型』の2つの要素がある
このことは別の機会に記事にしたい
スクールではきちんと説明する


タロットの大アルカナの一枚一枚は
人間のいろんな性格、タイプ
思考や価値観、人生、人として成長する目標など
それらが表しているものは奥深く
大アルカナから受け取ることができる情報は
まるで一冊の指南書であったり
人生論であったり、哲学であったりする


そして、その大アルカナの一枚ごとに
それを代表するかのように名前が付けられているのだ


タロットカードの名前は当然意味を持っている
ただ気を付けないといけないのは
私たちが呼んでいる名前は日本語訳したものだということだ
元となるマルセイユ・タロットはフランス語で名前を表記している
つまり、その名前を見たときの解釈や印象は
われわれ日本人とは違うものだということも注意が必要だ
だから、大アルカナの中できちんと理解しなければならない
安易に自分勝手な印象をもつことは避けたほうがいい


詳しく理解しようとすれば、ヨーロッパの文化や習慣、価値観、宗教観などを
理解することも必要である


どのカードも多くの情報を発信しているのだが
理解するのが難しいカードがいくつかある


悪魔というカードはいい例だ
「悪魔」に関する意味は、知ろうとすればするほど難しくなる


多くの人がこのカードを見るだけで
「わー悪魔だ」というが
悪魔とは何なのかその正体をわかっている人は少ない


それを理解するための手立て、手順がある


「悪魔」とは人間にとっての何なのか
位置づけ、存在意義、人生訓など
カードに描かれている絵にある象徴
それらの意味をひとつずつ知ることにより
「悪魔」のカード全体が示す意味に少しずつ近づく


すると「悪魔」と対極にある存在のことを知る
それがある意味、タロットが示す「成長」への気づきや学びであることがわかる


上でも述べたように
タロットは占いの道具ではなく、
人間の成長と成長の教えを絵として描く書物だ


その教えの鍵のひとつに二元論がある
二元論はタロットの理解のうえで重要である


二元論から考える「悪魔」は何か
そしてもう一方にあるものは


「悪魔」を克服し、次に来るものがある
僕自身は今年はこれに取り組むことがテーマだと思っている


一度に理解しようとしても
なかなか一筋縄ではいかない
長い時間をかけて、自分と向き合う中で理解し意味を見つける

タロットとはそうしたものなのだと思う