toggle
2015-07-23

ⅩⅧの「月」 -葛藤するということ-

18la%ef%bd%a5lune

 

人は葛藤をするものです

この「月」というカードは葛藤することの意味を描いています


葛藤するというのは
自分の欲望、こどものようなわがままさ、物質的な観念などと
神聖なる考え、冷静で大人の発想、執着しない純粋さとが
お互いに対立し、揺れ動く様子です


そもそも初めから冷静で大人な考えができるのであれば
葛藤なんかするはずはなくて、
大切だとわかる答えをすぐに出せるはずです


おそらく葛藤するのはただ対立しているだけでなく
本質が見えなくなって、困っている答えをだせずにいる五里霧中の状態だからなのだろうと思うのです


そんなときは、
大人のふりをせずに、急いで先に進もうとせずに
一度立ち止まって
とりあえず、欲求にまかせていろんなことを
妄想してみるとよいかもしれません


自分の欲求通りに選択して、物事が進んだことを想像して
欲求をかなえた時に起こることを事細かにイメージしてみます
そしてその事実を受け止めてみて、
そのときに湧き上がる感情を感じてみます


一方、冷静に大人の考えでその欲求とは違う選択を想像してみます
執着を手放すことも含め、自分本来の魂の声を聴きながら
自分の心はどちらを素直に受け入れることができるかを考えてみます


多くの場合、欲求だけしか満たさない事実は
欲求を果たした後の自分を想像すると
どこか胸がそわそわするような落ち着かない感覚や違和感を感じるはずです


本来の自分が素直に受け入れられる選択を想像したときは
どこか晴れ晴れとして、笑顔の自分がそこにいるはずです

 

ここで大事なことは、理屈で考えないことです
いろんなことを想像し、体験する中で
どんな感情が沸き起こるかを感じることが大事です


この「月」は「感情」的なことをテーマにしているカードです
知識や経験などをもとに論理的に考えることはあえてせず
自分が感じる、好き/嫌い、気持ちいい/気持ちよくない
楽しい/哀しいといった感情を中心において考えるのです


そうやって、湧いてきた感情によって、欲求が単なる欲求だったとわかるだけでなく、
本当にしたいことはなんなのか、なりたい自分は何なのかということがわかって、
その先のステージへと進むことができるのです


「月」に描かれた2匹の犬は
門の前に居るスフィンクスです
スフィンクスが門を通る前にあなたに問答をする様子を描いているのです


その問答で自分のなすべきことがわかると
葛藤は終わり、門の向こうへと進むことができるのです

 

関連記事