『法王』の授ける赤い帽子☆教鞭の手は赤いものを握る
こんにちは。アントレへ、ようこそ。
今週は台風の影響が全国的になったようですね。
わたしソフィアのいる平戸の魚の棚町は、暴風に晒されましたが、割と短い時間でした。
台風シーズンだけでなく、残暑もまだ続くようなので気をつけてお過ごしください(^-^)
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今回のカードは『法王』です。
『法王』は、年配者が小さい人に伝統的な教育を与える様子を現わしています。
1枚目の『手品師』から『女法王』『女帝』、そして4枚目の『皇帝』までのカードには、すべて1人の人物が描かれていますが、5枚目の『法王』で初めて複数の人が描かれています。
『法王』は、社会との出会いのカードだといってもいいでしょう。
弟子たちは『法王』に授けられた赤い帽子を被っています。
よく見ると、赤い帽子から出た渦の線の向きは、周りの渦の線の向きと相反しています。
(この画像は挿絵です。シンボルの詳細はお手元のカードか、カモワン・タロットスクール公式サイトのカード画像でお確かめください。)
「肉体的な色≒生来的な色」と「教育による色」がぶつかり合っている様子です。
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『法王』は、正式にコミュニティに所属することになる弟子たちに、ルールや形式の下で行動することを教えています。
「わたしは読書が好き」「僕はプラモデルが好き」
「けれども、ここは先生がルールを教える教室だからそのお話を聞きましょう」
弟子たちはコミュニティでの過ごし方を身についているところです。
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タロット・カードの「逆向き」は、ものごとのエネルギーの過不足やバランスのくずれを表わします。
『法王』の逆向きでは、ルールや形式の学びによって、何かが損なわれてしまう問題として出て来ることがあります。
1枚前の『皇帝』のヘルメットには、少々荒々しく見える赤い三角形の象徴が連なっていますが、『法王』では一見してそれが見当たりません。
『法王』の教鞭をもつ手に握り込まれているようです。
『皇帝』は荒削りな天賦の知性を現わしつつありますが、次の『法王』のルールや形式の教えは一時的にではあれ、弟子の自由に開花しようとする天分をしぼめています。
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けれども心配しすぎる必要はありません。
次の6枚目の『恋人』を見てみましょう。
真ん中の人の上では、心からの選択をさせようとして天使が弓矢を引いています。
「心を揺さぶるもの」「琴線に触れる愛の対象」へと進路を変えさせようとしているところです。
その岐路を通過するために、心を揺さぶらない経験が事前にあることには実は意味があります。
「普通」「退屈」と感じることがあってこそ、真ん中の人は「ときめき」がよく分かるのです。
白の中に白があっても分かりませんが、黒の中に白があることではっきりと分かります。
『法王』『恋人』の小さい人のいる辺りは全体的に窮屈ですが、『恋人』の真ん中の人と青い袖の人との間にだけは息の出来るような白い余白があることに気づいてください。
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2枚を並べると、『法王』は『恋人』の天使が若者の旅立ちをサポートしているのを見送っているように見えます。
『法王』の伝統的・形式主義的な教育はある意味で先に続く道のための礎となります。
今回のお話の中でも『皇帝』『法王』『恋人』が繋がっていくように、タロット・カードはその順にも大切なアルカナがあります☆
ソフィア
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