こんにちは。
カモワン・タロットのブログへようこそ。
さて、今回、注目しようと思うのはこのカード。
『名前のないⅩⅢ(13)』です。
タロットの大アルカナを並べたとき、
多くの人が最も困惑した顔をするカードです。
まがまがしい印象があることは否めません。
『名前のないⅩⅢ』
しかしタロットを習熟していくと
最も印象が変わっていくカードの1枚でもあります。
中央の存在は大きな鎌を振るっており、
土の上には落ち葉に混ざって人のパーツが転がっています。
タロットの伝えている元型を翻訳すると
「頭」は「考え」を表わし、「手足」は「行動」を表わします。
ⅩⅢは考え方や行動パターンを壊して新たな形にすることを
提案しているのです。
人間にはパターンで楽や安定で安心を求めるところがあります。
物事の安定期にはそれでいいのですが、
転換期にその変化に逆らったり、気づかなかったりすると
大変苦しい思いをする可能性があるのです。
転換期に自分も考えや活動を変えたいと思っているときに
これが出ると多少の辛さはあっても予想通りであり、
ある意味、追い風とも考えられます。
しかし古い状態にしがみついていようとした場合、
ⅩⅢが逆向きになり、大きな痛みを経験するのです。
なぜなら土の中の頭や手足が表わすその「考え」や「行動」が
その人のこれからに相応しくないからです。
その解決方法をタロットで引いて、その意味を咀嚼吸収し、
新たな芽を育てていくことが助けとなります。
黒い土の上に描かれている葉の内、黄色いものは新たな葉です。
新しい自分の息吹がすでにこの中に始まっているのです。
タロットを充分に知ると、このカードが変化の期間の並走者であるように
頼もしく思われてくることがあります。
タロットを学ぶことは人生の四季に対応する力をつけることです。