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2018-07-14

貯めすぎ注意☆日本人には耳が痛い?

こんにちは。カモワン福岡のブログへ、ようこそ(^-^)

先週末は、タロットを受講された方たちに座談会に招いていただきました。

タロットのお話、公開リーディング、一枚引きのシェア等をして楽しんできました。

そのときも触れることのあったこちらのカードを今日は見ていきましょう。

ⅩⅥ(16)という数をもつ『神の家』です。

このカードはマルセイユ・タロットと現代のタロットの間で大きく異なるところがあります。

現代に作られた新しいタロットでは、ⅩⅥ(16)という数をもつカードには、壊れた建物が描かれています。

タロットの秘伝が欠落したため、『神の家』という大切な言葉が伝わらず、恩寵が描かれ損ねたようです。

一方、カモワン版マルセイユ・タロットの『神の家』の建物は全く壊れていません。

素敵な冠が建物よりも上に描かれています。

建物から外れたものではありません。

マルセイユ・タロットの伝統では『神の家』が正立の場合は全く問題はないのです。

そこにいる人たちも宙返りしているようだし、2人の顔をじっくり見ると笑顔のように見えます。

(この挿絵では省略されています。)

周りにカラフルな丸いものが描かれています。

この丸いものも、リーディングのときはいろんな象徴として読むことができますが、これが「神」の家であることから、神にちなんだお話でみていきましょう。

空から降ってくる丸いものでよく知られたものがあります。

『旧約聖書』でモーゼたちが荒野を放浪しつづけた期間、神から糧として与えられたマナという食べ物です。

取ることが許されたのはその日食べる分だけでした。

ただ、安息日の前日だけは二日分、取っておくことが許されました。

安息日にはマナは降ってこないからでした。

空腹だった一同は与えられたマナをいそいそと拾い集めたことでしょう。

その中には、モーゼの注意を聞かず、余分に取っておく人がいました。

しかし次の朝には腐ってしまっていたとなっています。

今必要のないお金や物資、エネルギーを蓄積するとそれらが腐敗する・澱むということを伝える話です。

では、マルセイユ・タロットの『神の家』に再度目を移してみると、神殿の前の2人はいずれも頭を下げています。

これは神に対して頭を垂れている=神への敬意の表明をしています。

『神の家』の2人がモーゼの一行にいたとしたら、神の取り決めに敬意を表して、きっとその日の分だけのマナを取ったことでしょう。

そのひとつ前のⅩⅤ(15)の『悪魔』のカードには手を後ろに回して、何かを隠している2人がいます。

「あれ?余計に取ったマナを隠しているのかな?」なんて想像をします。

『神の家』の2人の心境にはまだ至っていない段階なのでしょう。

『悪魔』の下に留め置かれて欲望と心配に支配されるか、『神の家』の下にまで辿りついて敬意と信頼に満たされるか。

現代の日本人は「まず貯蓄」となりがちなようですから、誰の心にも引っかかるテーマなのかも知れません。

これはわが身を振り返らせ、気を引き締めさせるようなテーマです。
 
 
 
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