じっとすることが学びの場合がある
こんにちは。
11月のタロット・リーディング通信です。
タロット講座では、リーディング内容の対象は基本的に自分自身です。
他者の思考や感情は外から完全には分からないし、内容についての過去や現在の流れを確認できにくい等、他者をメインにしたリーディングはたいへん非効率だからです。
なので、もし他者のことについてのリーディングをしたい場合でも、本人のことの形にできるだけ変換してリーディングすることを推奨しています。
例えば「子どもは○○できるでしょうか?」と聞きたいという人の場合は、「子どもの○○について、わたしの立場からできることは何ですか」という質問に変えたりします。
こういう場合『吊るし』が出ることがとても多いです。
これは「手を出していない様子」「動かずに見ている様子」です。
「親御さんは手を出さずに見守りましょう」ということですね。
:『吊るし』
1度や2度何らかの失敗をしたとしても、お子さんが自分の意志で人生を選択し、生きるというのでなければ、生まれてきた意味が薄れてしまいます。
『吊るし』じゃない場合にも、相談に乗るとか、励ますという内容であることが多く、別の人が本人に替わって実力行使するようなカードは少なくとも今のところ出たことがありません。
また『吊るし』には「不動」「別のこと」「逆の視点で」という意味があります。
そして「耐える」という意味もあります。
単に「動かずに別のことを」と解釈もできます。
しかしもっと深く伝えてきているかも知れない場合があります。
「他者の問題に手を出さずにいられるようになる」ということです。
子どものように近しい間柄の存在が苦労するのを見ているのは、自分自身が苦労するよりも耐え難いことがあります。
だから子どもが苦労をして成長するのを黙って見ていられず、ついつい手を出してしまうということです。
でも『吊るし』が出てきたならば、タロットは「成長の機会を摘むことはせず、じっとするように」と伝えているかも知れません。
そして逆の視点でみるとここには自分についての学びもあり、「見守るだけというのは苦しくても、それに耐えられる自分になること」ということが自分にとっては大切ですよと伝えています。
自分のリーディングのときに『吊るし』が出たら、ゆっくりと考えて見ましょう。
動かずにじっとすることについて、思っていたよりも自分にとって深く有意義な意味が隠されていることがあります。