それぞれに道を通って☆『審判』で出会おう
こんにちは、カモワン福岡のブログへ、ようこそ。
さて、今日はこの『審判』のカードの旅をいきましょうか。
大きな天使が上空に現われて、人々はみな手を合わせていて、清々しくて癒された様子が描かれています。
一見、いいことづくめに見えるこのカードですが、ここに至るまでは大変な苦難があったということも描かれています。
黄色い四角の周りに描かれた赤い部分がその道程です。
このカードは役割を示すことがあります。
天使が伝えているのは、天からの呼び出しですから「天職」ということです。
スピリチュアルなことの天職については「天の召集」なので特に該当します。
下の三人は上の天使がいることに気づいていて、見たり、聞いたり、祈ったりしています。
天使はトランペットらしきものを吹き鳴らしています。
神話学のジョーゼフ・キャンベルさんの著作にこのカードの内容に関連するような箇所があります。
(伝統的な文化社会の思想や詩)は「格別な才能を与えられ、宇宙の歌に耳を開いている人々の経験から」来ているとキャンベルさんは言っています。
そしてそういうものを感受するシャーマンは「男であれ女であれ、少年期の終わりか青年期の初めに圧倒的な心理的経験をしており、そのおかげで完全に内面に向いている人です。・・・無意識のすべてがパックリと口を開き・・・」と書かれています。
赤く紆余曲折した道を圧倒的な心理的経験と解釈することができます。
無意識の開口は黄色い四角と見ることもできそうです。
立ち上がった空色の人にとって今やものごとが明確になり、周りの人や大きな天使が見えています。
しかし紆余曲折した道を通っている間や立ち上がる前は薄暗がりを通過する経験があります。
そういう孤独な期間にも励ましになるヒントがこのカードの中に描かれています。
『審判』の天使はトランペットらしきもので大音量のお知らせをしているのです。
つまり天使はたくさんの人に一斉に霊的な完全な目覚めを促しています。
薄暗がりでもがいているのは決して自分だけではないのです。
「今、自分はまだ出口がよく分からず困っている。だけど同好の士が他にもいて、この困難が終わった先では出会って、共に喜び合えるのだ」
このことがすでにこのカードで示されています。
そう思って歩み続けられるように、『審判』の大天使ヘルメスはわたしたちに励ましを与えてくれています。
参考文献:『神話の力』 ジョーゼフ・キャンベル
ソフィア
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