意志と選択(前編)
誰でも
「こうなったらいいのにな」
「こうだったらいいのにな」
と夢を思い描いたり
あるいは思い悩んだりするものです。
ただ、物事は
『変えられないこと』と『変えることができること』
があるということを知ることがとても重要です。
「ニーバの祈り」の言葉がそれをわかりやすく
教えてくれます。
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神よ、
変えることの出来ない事柄については、それをそのまま受け入れる平静さを、
変えることの出来る事柄については、それを変える勇気を、
そして、この二つの違いを見定める叡智を、私にお与えください。
O God,
give us serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.
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ニーバの祈りの言葉は
日々の思考の基本とも言えると思います。
変えられないことはそのまま受け入れる
変えられることは勇気をもって変える
変えたいことっていっぱいあると思います。
何かを実現するためには
自分にできることと
他人や環境が関係して決まることがあります。
他人の意志や選択は変えようと思っても
すぐに変えられるものではありません。
「他人は変えられない。でも自分は変えられる」
ともいいます。
ニーバの祈りの言葉に従えば
『変えることのできないこと』はそのまま受け入れる平静さが必要です。
でも自分にできることがあるなら
それは積極的にやる。
自分は変えられるからです。
自分がこうしたいという意志をもち
進む道を選択する、決心するということは
やる気になればできるのです。
そこで理性的に物事を整理してよく考えてみます。
その目的のために
今やったほうがいいことかどうか。
やれること、やる必要があることかどうか。
そしてそれは自分だけでできることかどうか。
変えられないことを変えたいと思っても
自分にできることは何もないことに気づかないといけません。
できないことがずっと続くと
自信を失うことになります。
すると自分を責めるし、いつまでもくよくよして
他の何も前に進まないし、
上手くいっていることも上手くいかなくなります。
前に進むためには
ここであらためて、こう考えてみるのです。
「自分にできることっていったいなんだろう」と。
・・・意志と選択(後編)に続く
このカードは
冷静な判断と意志を示す
ⅤⅢの「正義」