許しのレンズを作ること
こんにちは。
カモワンタロット福岡のブログへようこそ。
怒っている人いますか?
いつも怒って疲れている人いますか?
怒りはこの『ⅩⅢ』のカードで表わされます。
怒りが過剰である場合は、タロット・リーディングの際、このカードが逆向きで出て来ます。
怒りはその心理的背景に恐れがあります。
怒りの奥を探れば、自分の中の何かを揺るがされるのはという恐れによる苦しみが潜んでいるのです。
揺るがされるときには相手(違う考え方をする人)がいます。
つまり怒りには別の人の考えとの兼ね合いで、自分の存在が不安定に感じるという苦しみが起きることを黒い土の中の2つの頭が示しています。
そこを癒していくのはこのカード『節制』です。
この大きな天使はひとつの瓶からもうひとつの瓶に中の液体を移し替えている様子を表わしています。
「節制」という名前はこぼさないように集中して移し替える心のセーブ・モードを意味しています。
怒りの状態の時に、頭がひとつの考えでいっぱいになっています。
自分でそれを自覚して、もうひとつの方に徐々に移し替えていくのです。
怒りはエネルギーを消耗します。
いつも他者に向けた怒りで疲労困憊するという人は「自分のために」怒りを『節制』のイメージでセーブ・モードにしていけば、一日の終わりにエネルギーが残っていることを実感するかも知れません。
また一歩に話を進めるならば、許そうと努めることは自分の中に「許し」のレンズを作ることになります。
他者を許せていない場合は自分のことも許せないのです。
そのために自分に「あれもこれも」と要求をつきつけて苦しめたり、自己嫌悪をもってしまったり。
『節制』の大きな天使は人の苦しみを見通す特別の目をもっています。
そして『ⅩⅢ』の黒い土の中の2人を慈しみの目で見ているのです。
2人合わせて慈しみの目で見ることが許しのポイントになります。
自分がまずいことをしたなと思うようなことがあったとして、それでも自分を許せるようなレンズ(見方)が痛みを癒します。
それは「自分が楽になるため」「自分を大目に見るため」でもいいんです。
結局は自分にも他人にも慈しみの目を向けることに繋がっていきます。
「あんなひどいことをしたアイツ。(怒り噴出)~~~(セーブ・モード開始)でも自分も誰かにしたことがあるかも知れない。アイツも自分も許そう」
「あの人わざと失礼なこと言った。(怒り噴出)~~~(セーブ・モード開始)でも失礼だと気づかなかったのかも。わたしも気づかずに傷つけること言ったことがあった。あの人もわたしも許そう」
「あの人、わたしを傷つけた。(怒り噴出)~~~(セーブ・モード開始)でも過去世でわたしがあの人を傷つけたカルマの返済かも知れない。あの人もわたしも許そう」
怒りをきちんと通っていいんです。
怒りには理不尽と思う物事を変えようとするパワーもありますから、抑圧するのは逆効果です。
ただ、手放してもいいくらいの怒りはセーブ・モードをやっていくと、その内、許す方が気持ちいいことに気づいてなれてきます。
怒りの方は疲れることが分かるので、たまにしか怒らないで済むように変わっていくでしょう。
『節制』は癒しも表わしますが、セーブすることで、体やオーラを傷つけなくて済むようになるともっと健康的ですよね。
『節制』が斜め下を見ているのは、地べたで地団駄を踏んで怒っている未熟なわたしたちを慈しむためなんです。
内なる目に『節制』のような慈しみの「許しのレンズ」が養われたら、未熟な自分も未熟な他人もやさしい目で見られるようになっていくようです。
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