誰の中にもある☆『悪魔』のエネルギー
アントレにようこそ。
今回は『悪魔』のカード。
『悪魔』のカードを見ると、特にリーディングの中で見るとほとんどの人は「え~」「うわ~」という反応を示します。
見ていてあまり気持ちのよくないカードです。
寄り目や半眼で舌出しているし、極めつけは男根を晒していますからね。
それに悪魔より天使の方がいいと思っているところもあります。
(悪魔と『悪魔』を書き分けは、『悪魔』はタロット・カードのことですという意味です。)
ですが、『悪魔』のエネルギーは「使えるもの」であり、敬遠しなくていいものです。
宇宙の全てがサムシング・グレート(神)の意図をもって創られたのと同じように、タロット・カードのどの要素にもいらないものはないからです。
全てでもってバランスをとりあっています。
『悪魔』は二枚舌をもっていて嘘をつきます。
下の人たちの行動を縛っています。
嘘をつくとか、縛っているというのはいやな感じがしますが、人はこういうことを日常の中でしています。
悪意がなくても意外とやっているんですよね。
身近なところで言うと、親は子どもにいうことを聞かせるために嘘をつきます。
「夜、口笛を吹いたらヘビが出るよ」
「嘘をついたら鬼が来るよ」
家事や仕事などをしながら時間に追われつつも、子どもを育てる親には嘘というのは1つの方便です。
パートナーが自分にとって望ましい行動をしてくれときにも。
「これ、やってくれてすごく助かった」
「これ、すごくうれしい」
など、その行動をまたしてほしいという意図があって伝えることがあります。
家の外でもあります。
お店のトイレなどでも見かけますね。
「きれいに使ってくださりありがとうございます」
使用する前から、このような言葉がお客さんをいいマナーへ誘導しています。
家の中や社会での活動・関係をよくするため、悪化させないの嘘はたくさんあります。
善意からでも嘘は出て来ます。
『悪魔』のカードにもそういうことが描かれています。
解決カードとして出たときは、二枚舌を使っても場をコントロールするといいと教えてくれます。
「自分自身の力を手放さずに、邪魔する者はくくってしまえ」と『悪魔』の解決は教えています。
受身がちな『吊るし』と仕切り屋の『悪魔』はパワーの使い方において対極的です。
特にお人よしの人は、自分の中の『悪魔』のパワーをもう少し育てて、自分の物の見方に中庸さを作り出せるようになるといいようです。
『悪魔』が他のカードと同等に思えるほど自分がパワフルになったときにはカードの見え方が異なっているはずです。
そのときには『悪魔』のカードが、ライオンのような強面の賢者としてサポートをしてくれます。
(『悪魔』のカードがどうして賢者と見なせるのか等、タロットの秘伝は講座やお話会などで☆)
ソフィア