悪魔のロープは心地が悪い☆スポイルかも知れない

こんにちは。

今回は『悪魔』のカードを見てみましょう。

心地のいいカードではないですね。

タロットの予備知識のない人でも一目で抵抗のある反応をします。

話の内容としても心地いいものにはならないカードです。

人間関係で苦しんでいる場合のリーディングでは特によく出て来きます。

上の大きな存在はロープでもって、下にいる小さな存在を縛っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お互いに依存しあっている関係性もこのカードで表されます。

ロープはエネルギー的なコードとも見ることができますし、

金銭的な問題が絡んでいる場合は「金づる」とも読めます。

金づるとは言っても、お金を取られている場合もあれば、

お金がネックになって離れられないという場合もあります。

逆向は問題カードですから

(『悪魔』は正立でも苦痛な場合がありますが)

ロープに繋がれていることに何がしかの問題があるということです。

問題がどのようなものであれ、

カモワン・メソッドでは解決カードがあります。

移動カード(離れる)が出たり、

コミュニケーションのカード(第三者に相談)が出たり、

決断のカード(断固とした姿勢)などがよく出ます。

大切なのは解決カードの内容に向き合って実行していくことです。

(タロットで引かれたカードはハイヤーセルフからのメッセージですから。)

様々な宗教や精神世界の教えで「許しの大切さ」を説かれますが、

それは自分を苦しみから助けた後に対処することでしょう。

自分を元の場所に縛りつけたままではスポイルされ通しになり、

恨みという事態につながってしまい、

許しは夢のまた夢になってしまいます。

対象者と離れたり、仲介されたりすることによって

自分の精神的・感情的力が充分回復したら、

コントロールの関係に参加することになった自分の側の事情に

目を向けられるときが来ます。

勇気をもって自分についての責任を見つめられたら、

はじめて許しのタイミングが来るのです。

自分をスポイルされる状況に置いたまま相手を許そうとすることは

スポイルを許しているようなものですから。

まずは自分を窮地から救い出す選択が先決でしょう。

ソフィア

恋人には針がある☆コンパス、時には棘(とげ)?

梅雨に入りつつある日本全国。

静かな雨の中、タロットで思いを巡らすのもいいものです。

さて、今回は「恋人」のカードを取り上げようと思うのですが、

カードの名前からも分かるように、

このカードのテーマのひとつは「恋愛」。

恋愛相手はどうやって選ぶかというと

それは感情です。

同意できますよね?

これは恋愛を中心とした感情生活全般が

主なテーマとなるカードです。

最近は結婚相談所がにぎわっているようですが、

ラブラブにもなれる相手を探すのなら、

相手は条件を書いて理性だけで選ぶのではなく、

感情を充分に加味して選ぶことが大切です。

「恋愛感情」という言葉でも分かるように

恋愛の守備範囲は感情エリアにあるからです。

また恋愛のために直観が有効であることも

このカードは伝えています。

ギリシャ神話のようにベビーエンジェルが矢を使うのは、

計算づくではなく、本当の恋への導きは

直観がメッセージの手段とされるからです。

このカードの3者は恋愛模様の中で様々に解釈できます。

最も分かりやすいのが3人なので三角関係です。

だけどタロットは象徴で伝えるものなので、

三角関係だけではなく、

男女のカップル&母親とか

男女のカップル&仲人とかにも解釈できます。

また上にも書いたように感情生活全般なので、

例えば友人との感情関係、

兄弟間の親の態度の違いによる感情関係など、

感情生活を扱うリーディングではよく出て来ます。

「恋人」が解決のためのカードとして出て来た場合は

感情を汲むことが解決になる場合が多く、

タロットが

「感情が指す方向で」

と伝えているのです。

感情は人が内側にもっているコンパスとも言えます。

自分の内からの声に耳を傾けることが一番ですが、

それでも迷ったときにはタロットを引いて、

理性がカギか、感情がカギかを調べるのは

いい判断の材料になります。

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跳ね回るタロットの数たち☆山奥でカードが舞い落ちたら・・・

こんにちは。

タロットをつらつらと眺めているといつも新しい発見があります。

講座の中で伝えられたアルカナがさまざまありますが、

それだけでなくタロットの無尽蔵とも思われる多くの象徴性が

わたしたちの知性を刺激して楽しませてくれます。

眺めていると数について頭にひっかかるものがありました。

タロットには大アルカナ、小アルカナがありますが、

小アルカナはさらに宮廷カード、数カードに分けられます。

カードの順位としては

大アルカナ>宮廷カード>数カード

となります。

大アルカナには基本的に数が描かれています。

(「愚者」のカードには数がありません。)

数カードはその名の通り、ほとんどのカードに数が描いてあります。

(玉の組には数の概念はありつつも数字は描かれていません。)

宮廷カードだけには数が描かれていません。

トランプの人物カードのように、

宮廷カードも数を割り当てて考えることはありますが、

かならず数として見るとは限らず、数字は描かれていないのです。

大アルカナ、宮廷カード、数カードの順位や属性を考えると

大アルカナの数と数カードに描かれた数は同じ数字でありながらも

性質が異なっているのかも知れません。

すぐに思いつくのは、抽象性と具象性の違いです。

大アルカナの数が「数そのもの」である性質が強く、

数カードの数は「ものの数」という性質です。

大アルカナの数が周波数を落とし固化・具体化していって

1つ2つと数えられるような数カードの数に現われるのでしょう。

2種類の数の間に、宮廷カードがある理由を想像すると、

「数そのもの」というのは、人間に先立って存在し、

人間が数を認識することで「ものの数」は成立するのかも知れません。

この辺りはどう考えていったいいか、まだ分からないのですが、

以前、聞いた公案らしき問題がちらりと頭をかすめます。

「誰もいない山奥の木の葉が舞い落ちた。

どんな音がしたでしょうか。」

いろんな答えが出てくるでしょうが、

ひとつの答えとして、

「聴覚器官をもつ存在がいなければ音は認識されない。

音はない。」

という答えもあるようです。

タロットはいろいろとわたしたちを刺激してきます(^-^=