『太陽』のイベント☆夏至がくる

こんにちは。アントレへ、ようこそ。

先日、庭で植木鉢を台ごと動かそうとしてひっくり返してしまいました。

「ああ、やっちゃったな」と思いつつも、昔はこういう些細な失敗でいちいち腹が立っていたことを思い出して「以前より気が長くなったみたい」と自分を振り返っていました。

ものごとの中には必ず陰陽があって、「陰」と見えるものの中には必ず小さい「陽」があり、「陽」の中にはちいさい「陰」があるようです。

植木鉢を戻しているときに、足元の小さい草に黄色い花が咲いているのを発見して清々しく感じました。

「やっちゃった」ではあるけど、「ちょっとうれしいな」のある小さい失敗でした。

少し成長したかなー(^-^⁼

太陽のイベントである夏至を明日に控えていますので、『太陽』のカードを取り上げましょう。

カモワン・タロットをはじめ、マルセイユ・タロットをお持ちの方はお気づきでしょうが、『太陽』のカードの名称の欄には |||||| みたいなシンボルが描かれています。

残念ながら、この挿絵には |||||| を描いていないのです。

お手元のカードか、カモワン・タロットスクール公式サイトのカード画像でお確かめください

『月』など、他の何枚かのカードにも描かれています。

日常でもこの象徴を見かけることがあります。

お店のレジで読み込まれるバーコードです。

バーコードはバーコードスキャナで読み込まれ、システムの中で元のデータに復元されて活用されます。

『恋人』のカードにもバーコードが描かれています。

カードの上の方には天使がいますが、天使が下に向かって放つ矢で愛に関するコードが届けられるようです。

受け取った人の中でコードが上手く復元されると、自分にぴったりの出会いに気づけるのです。

このカードは日本語で『恋人』と呼ばれますが、元々、フランス語では「愛する人」という名前のカードなので、愛の対象はさまざまです。

「~愛好者」という意味にもなりますので、大好きな趣味への愛、かわいい動物への愛もこのカードで出てきます。

その他、『正義』や『力』のカードにもバーコードが描かれていて、それに応じたデータの組み込まれたコードがわたしたちの人生において作動するということが示されています。

さて、『太陽』のカードの話に戻りますと、太陽から放たれたコードが下の人たちに受け取られます。

太陽の送るコードには、そのときどきによって異なるデータが組み込まれているとも言われています。

聖なる建造物で「春分と秋分のときにだけ聖像に太陽が・・・」「夏至には祭壇石のところに太陽が・・・」などの話がありますが、

太陽のイベントには、それに関心をもつ人たちにとって必要なコードやエネルギーなどを受け取るという重要な意味があるようです。

とは言え、この暑い最中ですから、みなさま、熱中症にはお気をつけください。

ソフィア

カモワン・タロットのリーディングを学びたい方はスクール・ページへどうぞ。

『女法王』のアンティクな本☆シンボルのお話

こんにちは。アントレへ、ようこそ(^-^)

暑かったこの前とは打って変わって、涼しい日が続いていますが、梅雨入りの前触れなのでしょうか。

変化する気温の中でも衣服に気を付けつつ、心地よい春の日の残りを楽しみたいですね。

タロットにはたくさんのシンボルが描かれています。

それらを知っていくのはとても面白いものです。

タロットの絵柄をシンボルと呼ぶのは、絵が単にそのものだけではなく、多様な象徴性をもつからです。

例えば『女法王』のもつ本のような象徴は、本だけではなく、ノートや帳面、カード、手紙、書類など、様々なものに見立てることができます。

タロットの初級では『女法王』の本のような象徴は「聖典やその写本なのではないかな」と見立てられることを教わります。

そうすると「昔のヨーロッパ辺りの聖典の写本だったら羊皮紙に書かれているのかな」とさらに興味が出てきます。

そして「羊皮紙について調べてみようか」と知識が広がっていくのです。

ちょっと羊皮紙を探求してみましょう。

手に取ってみようと思ってお店で「羊皮紙をください」と言っても、現在では、羊皮紙に似せて作った「パーチメント紙」と呼ばれる植物性の紙が多分出て来るでしょう。

「パーチメント」がそもそも羊皮紙という意味なので、ちょっと紛らわしいですね。

本来の羊皮紙は、羊や牛や山羊などの皮から作られます。

材料となる原皮から余分なものを取り除くために石灰の液に浸したり、フレッシングナイフと呼ばれる両端に柄のある長い湾曲した刃物で毛や肉や脂肪などを削り取ったりします。

それを木枠に張って干し、リュネリュムと呼ばれる小さな湾曲したナイフで削ることで皮を伸ばし、最後にはチョークや軽石を使って研磨して仕上げるようです。

チョークなどを使って仕上げる羊皮紙は当然、白いものになります。

きちんと管理されている羊皮紙は、一般的な紙よりも遥かに保存が効くのだそうです。

上の写真は、1638年に封蝋されたという羊皮紙です。

外側は赤茶けていますが、内側は白いことが分かります。

『女法王』のもつ本は赤茶けているので「かなりの時代を経たものらしい」という見当がつきます。

『女法王』は古来の知識を学んでいるようです。

一方で『女法王』の顔や手は、さきほどの羊皮紙の内側のように真っ白です。

日焼けしていない白さは、彼女が閉じられたところに奥まっていること、そのために保たれている初さ・純粋さを表しています。

羊皮紙ひとつを挙げても、タロットの象徴は多くのことを語ってくれます。

何かを知りたいと思ったとき、タロットとじっくり向かい合ってみるのは面白いものです(^-^)

ソフィア

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ワシの盾で領域を守る☆シンボルのお話

こんにちは。アントレへ、ようこそ。

さわやかな春は終わりを告げ、梅雨がやってくるのかなという微妙なお天気になってきました。

先日、公園の園路を散歩していると、カラスたちが桜並木の実のビュッフェを楽しんだ痕跡がありました。

落下した桜の葉叢に混じって、カラスの羽根がところどころにありました。

よく観察するとツヤツヤとして美しい。

カラスの羽根には「守護」「吉兆」のメッセージがあるそうです(^-^)

さて、今回はシンボルのお話です。

タロットは数多くのシンボルが描かれたカードですが、その中には繰り返し描かれているものがあります。

何度も出て来るということはタロットが何度も伝えたい、重ねて言いたいということかも知れません。

タロットの大アルカナ22枚を見渡すと――

盾のようなシンボルがいくつか見当たります。

すぐに目に入るのが『女帝』が抱えている盾と『皇帝』が玉座の側に立てている盾です。

盾というと、ギリシア神話の中で有名なのが、女神アテーナーの「アイギス」と呼ばれる盾です。

アテーナーとアイギス

アイギスは盾とされていますが、胸当てとして描かれることもあります。

ギリシア神話の英雄ペルセウスは、女神アテーナーに導かれながらメドゥーサの首を討ち取りました。

メドゥーサは、直視すると石に変わってしまうというゴルゴン3姉妹の内の1人です。

メドゥーサの髪の毛は蛇になっていて、その風貌は恐ろしいものだとされています。

恐ろしさのあまりに石のように固まってしまうのだともいわれています。

ペルセウスは討ち取ったメドゥーサの首を女神アテーナーに捧げ、それがアイギスに取りつけられたという話によって盾として描かれることが多いようです。

アイギスは、ゼウスが幼い頃にその乳で育てられたアマルテイアという山羊の皮でできています。

その山羊は外見がとても恐ろしいものだったとされています。

恐ろしい山羊から作ったアイギスに、恐ろしいメドゥーサの首をつけて更に恐ろしくしたわけです。

けれども、アイギスはあくまでも防御のためのものであり、女神アテーナーの持物です。

見た目の恐ろしさによって敵が退散し、戦わずして領域を守るというところが戦略の女神としてのアテーナーの神性を表しているのかも知れません。

日本でも聖域に邪な者が入るのを防ぐために、恐ろしい見た目の狛犬さんや仁王さんを入り口に設置してあります。

タロットの『女帝』の盾と『皇帝』の盾はどうでしょうか。

盾に描かれているのは鳥の王者であるワシです。

『女帝』と『皇帝』をタロット・マンダラの順に隣り合わせに置くと、盾はカップルの外側にあります。

カップルは自分たちの領域を外部から守っています。

これらのカードがタロット・マンダラの序盤に来るということは、人間にとって自分らしく生きるための時間・空間を確保することが人生の基本だと伝えているようです。

例えば、SNSなどを活用するとしてもある程度までにして、自分だけで本当の自分らしく過ごす時間や空間を大切にしましょうと『女帝』と『皇帝』のカードは教えてくれます。

「自分の聖域」で過ごすと「やって来た情報やものごとが自分に相応しいか」などを見極められるようになっていきます。

それって大切なことですよね。

聖域で過ごしている『星』のカードの樹の上には鳥のような黒い影が見えています。

ワシの盾で領域を守る『女帝』と『皇帝』の記事のときに、「守護」「吉兆」のカラスの羽根に出会ったのはシンクロなのかも知れません(^-^)

タロットのシンボルと神話のシンボルの繋がりは人生にたくさんの気づきをくれます。

ソフィア

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