うしかい座のイーカリオス☆星とタロットの象徴

こんにちは。アントレへ、ようこそ。

今は桜の季節が終わったばかりの春ですね。

最近、ブログが星座づけっぽくなっているソフィアです(^-^)

タロットも星座も同じような象徴体系に基づいているので、互いのヒントの宝庫になるようです。

☆ ☆ ☆

「春の星座」とググってみると、春の夜空に観測される『春の大三角』の「うしかい座のアークトゥルス」「乙女座のスピカ」「獅子座のレグルス(あるいはデネボラ)」などの名前が出てきます。

他には「おおぐま座の北斗七星」から、「うしかい座のアークトゥルス」「乙女座のスピカ」「からす座」へと続く『春の大曲線』という日本で考案されたアステリズムもあります。

これらのアステリズムには入りませんが、かに座やこぐま座も春の星座として出てきます。

このように挙げていくと、アストロロジーで4月から6月あたりの誕生日の星座とされる「牡羊座」「牡牛座」「双子座」がなぜ出てこないのだろうと思う人もいるかも知れません。

誕生日に基づいたこれらの星座はアストロロジーで「太陽星座」と言われるもので、バースチャートなどで太陽が黄道十二宮のどの星座の方向にあるかで決まります。

夜空の星と違い、太陽が空を明るく照らしているので「太陽星座」は見ることができません。

昔は太陽がどの星座の方向にあるかで季節を言い表わすことがあったので、例えば「乙女座の季節」と言えば太陽がおとめ座の方角にある秋頃を示していたのです。

夜空に星を見上げて来た子どもの頃からの感覚とは異なっていますね(^-^=

前回のブログ『牛飼い、羊飼い、山羊飼い☆三段階と一致する?』で少し触れていた「うしかい座」には対応する神話があります。

「うしかい座」はイーカリオスという牛飼いが天に上げられたとされる星座です。

神話によると――

アッティカのイーカリオスは、各地を旅していた酒神ディオニュソスをもてなし、そのお礼としてブドウの栽培やワイン作りを教わった人物です。

イーカリオスはワインのすばらしさを広めようと、ワインを満たした革袋を載せた車を曳いて出かけ、羊飼いたちにふるまいました。


(『ワインを運ぶイーカリオス』パフォス発掘のモザイク画、3世紀)

ワインを飲み過ぎた羊飼いたちはいつもと違う行動をしたり、眠りこけたりしました。

初めての酒の酔いに驚いた羊飼いたちは毒を盛られたと勘違いをしてイーカリオスを殺し、土に埋めてしまいました。

その頃、イーカリオスの娘エーリゴネーは父親がなかなか帰ってこないのを家で心配していました。

そこに愛犬のマイラが帰ってきて、エーリゴネーをイーカリオスの埋められたところまで引っ張っていきます。

エーリゴネーは絶望のあまりにイーカリオスの埋められたすぐ側の樹で首を吊って死にました。

マイラも死を悼んで川に身を投げたと言われています。

これらのことに怒ったディオニュソスは、イーカリオスたちが手厚く弔われるまでの間、犯人の羊飼いたちの村に悲惨な罰を与えました。

神々はイーカリオスをうしかい座、エーリゴネーを乙女座、マイラを小犬座に変えて天に上げたと言われています。

農夫であるともされているイーカリオスの「うしかい座」は、地上性を象徴する動物である牛を飼っていることに重要な意味合いがあります。

「殺される≒死ぬ」イーカリオスは、わたしたちの中の地上性はいずれは死すべき部分であるということを教えてくれています。

殺したのが羊飼いであることもとても象徴的です。

この二者をブドウとワインに見立てることもできます。

わたしたちは瞬間の命と永遠の命の2種類を生きているようです。

たくさんのヒントに出会えるタロットと神話や星の探索の旅はわたしソフィアにとってとても楽しいものです(^-^)

ソフィア

 

牛飼い、羊飼い、山羊飼い☆三段階と一致する?

こんにちは。アントレへ、ようこそ(^-^)

春めいたと思ったら、冷え込んでいる今日この頃ではありますが、そろそろ桜を楽しめるタイミングが来そうですね。

去年の10月から『世界』の四聖獣の固定宮を見る中で「うしかい座」という星座が気になっていました。

「うしかい座」は「牛飼い」なのですが、似たような言葉で「羊飼い」や「山羊飼い」があります。

「羊飼い」は比較的よく耳にしますが、「山羊飼い」と言えば『アルプスの少女ハイジ』の友だちペーターが思い浮かびます。

牧者を表わす「牛飼い」「羊飼い」「山羊飼い」ですが、養っている動物によって意味合いが異なるはずです。

タロットによって象徴に興味をもつようになったわたしソフィアはこういうことをあれこれ考えることが結構好きなんです。

「ウシを飼う『うしかい座』って何を象徴するのだろう」と。

飼育する動物の特徴

まずはそれぞれの動物の特徴をググってみました。

【ウシ】

・ウシは多くの時間を食事に当てる

・母ウシによる毛づくろいで子ウシは落ち着く

ご飯とスキンシップですね。

【ヒツジ】

・ヒツジは単独行動せず群れたがる性質がある

・ヒツジは明るいところに移動したがる傾向がある

集団行動ができるんですね。

【ヤギ】

・ヤギは粗食に耐える

・ヤギは山岳地帯の高い崖などに登る

厳しい環境で生きれるんですね。

牧者たちの象徴性

特徴を並べてみると、似たように思えていたものの中に違いが見えてきました。

食事で体を養ったり、体をケアしたりが大切な「ウシ」を世話する「牛飼い」は、地上で経験できる物質的・肉体的経験にフォーカスする象徴ではないでしょうか。

地上的なので、ソウル(魂)的というよりパーソナリティ的で、肉親や恋人など肌身の温かさを感じ、安心安全を重視するフェーズなのかも知れません。

「地上的」がパーソナリティと結びつくのに対し、ソウルと結びつくのは「天上的」です。

ソウル(魂)は個別ではなく、ソウルグループという集合にまとまっていき、源に遡るに従って、さらにまとまっていきます。

その特徴から、群れになりやすい「ヒツジ」を養う「羊飼い」は、個人的な勝利よりもソウル的に友愛や博愛を旨とし、魂の命ずることを追求する象徴ではないでしょうか。

高い所に登りたがる「ヤギ」を養う「山羊飼い」は、粗食に耐えるヤギの性質と相まって、高みを目指して修行するような象徴かも知れません。

『アルプスの少女ハイジ』のおじいさんは人里を避け、山でヤギと暮らしながら、チーズ作りや木工をしながら孤高に生きています。

「山羊飼い」の連想の中でわたしに思い浮かぶのは、このおじいさんのイメージです。

タロット・マンダラの三段階

このように特徴を挙げていく中で感じたのは、「牛飼い」はタロット・マンダラの地上界の特徴のようだということ。

地上界は、個人としての肉体での経験・物質的経験が中心となる領域です。

上も下もなく、友愛を育てる「羊飼い」は天上界の特徴のようです。

天上界は魂の領域を表わしているので、ほとんどの登場人物が裸に近い状態になっています。

そして「山羊飼い」は、地上界と天上界の間にある中間界の特徴のようです。

中間界っぽい「山羊飼い」だからこそ、天上界への高みを目指す立ち位置に相応しいのでしょう。

わたしたち人間は、肉体のものでもありますが、魂のものでもあります。

いずれ肉体からは抜け出ていくものです。

自分が牧者だとしたら、今、自分という牧場でウシ・ヤギ・ヒツジを何割ずつのバランスで飼っているでしょうか。

どの動物も大切ですが、これから年を重ねていくに連れ、養う動物の割合が変わっていくのが自然なことなのでしょう。

タロットはいろんな気づきをくれます(^-^)

ソフィア

カモワン・タロットのリーディングを学びたい方はスクール・ページへどうぞ。

映画『ソウル・オブ・ワイン』

こんにちは。アントレへ、ようこそ(^-^)

タロットはさまざまな象徴がてんこ盛りになったカードです。

それらを調べてみると、樹の幹から枝葉が広がるように、世界各地の文化的要素に繋がります。

例えば、『節制』や『星』にはアンフォラのような瓶をもった人が描かれています。

一般的に『節制』には、健康や倹約のためにワインを水で希釈する様子が描かれているといわれています。

他の解釈では、ブドウジュースが腐るのを防ぐために前年のワインを混ぜている様子と見ることもあります。

タロットは象徴で成り立っているので、解釈には多様性があります。

『星』の女性が液体を水面に注いでいるのは、この人が変わった人だからといわれています。

大量の水のあるところに、水瓶から水を注いでいる様子だからです。

別の観点では、ブドウの収獲を感謝してワインを神々に捧げるお祭りの様子だともいわれています。

人間が過度な飲酒で酩酊するよりも、供物として川や大地に捧げることを神々は好むとされています。

水瓶など、タロットのシンボル1つ1つを見ると、何でだろうと知りたくなることがたくさん出てきます。

こういうときに、ワインなどについても、もっと知識があるといいのにと思うのです。

最近見たドキュメンタリー映画『ソウル・オブ・ワイン』には「そういうことか」と思わず膝をたたきたくなるところがありました。

特に醸造学者のジャック・ピュイゼさんの話。

予告編にはほんの少しだけ映っていますが、タロットのヒントになる知恵がいっぱいでしたので、特に興味深い言葉を文字に起こしておきます。

 

ピュイゼさんは、まず、熟成したワインの入ったグラスを手に取って話し始めます。

「瓶の中で熟成すると
こういうミネラル化が起こるんだ
最初の香りですぐにわかる
目の前のこのワインは“知恵”へ向かっているのだと」

「伝統的にも同じような言い方をするが
ワインは時間に身を委ねる
ワインが開花するまでには長い時間がかかるんだ
ワインを飲むこととは 土や空気
成分と時間を飲むことだ」

「ワインが話をしてくれる
“私を導いてくれた主人 ワインの生産者は”
“とてもよい主人で”
“正しく世話をし”
“正しく収穫した”
“ブドウだった私を発酵させ ワインに変えた”
“ブドウのままでは保存できないから”
“私を発酵させ ゆっくりワインに変えた”
“熟成し 澱を引き 瓶に詰めた”
“熟成させるために”
そんな話をするんだ」

ブドウがワインになる過程で生じるスピリッツがタロットの象徴性の中で注目すべきポイントです。

また、ピュイゼさんは、若いワインと熟成したワインを若さと智慧、若者と大人に例えての話もします。

まるで『愚者』と『隠者』の会話のようだと思って、わたしは聞いていました。

ブドウジュース、若いワイン、熟成したワイン。

ワインは人間にとって大切なことを伝えてくれるシンボルです。

興味がある方はぜひ『ソウル・オブ・ワイン』の本編を見てみてください(^-^)

ソフィア

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