オン・マニ・パドメ・フムとカップルたち
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「オン・マニ・パドメ・フム」
この言葉を聞いたことがありますか。
チベット語の真言で、六字真言と呼ばれるマントラです。
チベット仏教で用いられるマニ車の中にはこの言葉が書かれているそうです。
マントラの最初と最後の「オン」「フム」は「あ・うん」「オーム」と同じで、「マニ」は「宝珠」を表わし、「パドメ」は「蓮華」を表わします。
「あ、蓮華の中の宝石よ、うん」という意味です。
泥の中から生じて、開花し、美しさを輝かせる様子に人間の神性の開花をなぞらえて祈りにしてあるのでしょう。
「マニ」は男性原理を表わし、「パドメ」は女性原理を表わすという見方があるようで、その二つの結合はヨニリンガムという象徴になります。
チャクラをシンボルで表わすときに、ハートチャクラはヨニリンガムを用いて表現されます。
男女の結合のシンボルは新しい誕生を示唆します。
それをハート・レベルの象徴として描くことは、獣性の生き方の人間から、思いやりをもつことのできる人間性の生き方の人間が誕生することを象徴しているのです。
錬金術でも、男女の結合の象徴は使われています。
王と女王という象徴で描かれていますが、多くの場合、天体のカップルである太陽と月が一緒に描かれています。
それによって単なる結合ではなく、錬金術的象徴であることを表現しています。
タロットにおいても、王と女王らしきカードが隣同士に並んでいます。
3の『女帝』と4の『皇帝』です。
この2枚をよく見ると彼らの一体化が分かってきます。
2人の手の位置をじっくり眺めてみてください。
重ね合わせて見てみると、『女帝』の王尺の手元には、『皇帝』のベルトに添えた手が寄り添います。
『皇帝』の王尺の手元には、『女帝』の盾を抱えた手が寄り添います。
すっかり一致するのです。
『女帝』には生み出す力、創造性があり、『皇帝』は守護する力や具現性があります。
どちらかが不具合で逆向きになっていると、手は寄り添わなくなり、結果、新たなものは生じません。
他の『女法王』『法王』カップルや『正義』『隠者』カップルなどと違い、この2人の機能は「手が重なるかのように」がっちり協力し合い、互いにサポートし合ってこそ、完全な力を発揮するのです。
知恵を組み込まれた象徴はタロットやアストロロジー、神話など、様々なものがあります。
世界中の様々な秘教的な伝統によってその知恵は伝えられ続けています(^-^)
ソフィア
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