動く『運命の輪』はこう教えてくれる
こんにちは、アントレへ、ようこそ(^-^)
なかなか大変なこの頃ですが、何か特別なことを見聞きすると「一体どういう意味があるのだろう」と考えてしまうことがあります。
感じ取れる答えは、多分、一律ではなくて、「わたしにとって」「あなたにとって」のそれぞれの意味があるような気がします。
☆ ☆ ☆
人生の意味を問いかけているようなカードがタロットにもあります。
それは『運命の輪』です。
この輪は回転しますので、外周は上がったり下がったりします。
外周にいるものたちの状態は輪の動きによってさまざまに変わります。
まず、褐色の生き物を見てみましょう。
耳がよじれていて、他者の声も自分の心の声も聞けなくなって、気力をなくしています。
何にもつかまらないでそのまま落ちていきそうです。
頼み綱は輪の中心から出たスポークや小さな継ぎ具に辛うじて引っ掛かっていることです。
次は上のプラットホームに座っている空色の生き物。
「自分は高いところにいるから安泰」とばかりに威張って座り、片手では剣を抱えて、高みの見物をしています。
運命の輪が想定外の動きをすれば、プラットホームごと水面に落ちるおそれがあります。
では黄色い生き物はどうでしょうか。
目を見開き、唇を噛みしめ、必死に落ちまいとしています。
前足で軸をガシッとつかんでいますし、後ろ足の爪も長く伸びていますので、輪が動いたときにも意外と落ちずに済むのは黄色い生き物かも知れません。
(この挿絵は省略して描いたものです。カードをお持ちでない方はこちらからご覧ください。カモワン・タロットスクール公式サイトのカード)
もし、あなたがウサギ犬なら次はこの輪のどこに行きましょうか。
わが世の春を謳歌できる天辺でしょうか。
落ちてしまう危険性はありますが、トライするのも人生の醍醐味かも知れません。
もうひとつよさそうな場所があります。
それはこの輪の中心の部分です。
輪の中心は、回転する輪の変化に晒されないところです。
輪がどんなにぐるぐる動いても中心は不動の一点です。
ここは、結婚の誓いで「富めるときも、貧しきときも」といういつも変わらないあり方のような場所。
「これが一番大切だ」という何かに気づくと、どのような状況の中でも、人は大切なものごとを中心として自分の軸を保つことができます。
「これが一番大切だ」ということは「これを一番愛している」ということです。
その何かは個々人で異なり、人への愛であったり、ペットへの愛であったり、趣味や仕事への愛であったり、さまざまです。
輪の不動の中心は何かを愛しているあなた自身の姿です。
もし「一番愛している」じゃないものを自分の中心に置いているようであれば、『運命の輪』はあなたの安定感を失わせるように動くかも知れません。
「あなたの愛している何かがはっきりしているなら、それを自分の中心に置く方がいいよ」
と『運命の輪』はわたしたちに語りかけます。
『運命の輪』はわたしたちが、本当に大切なものに気づくまで、輪をぐるぐると回して、心の周りについた垢をふるい落としてくれます。
ソフィア