車の旅、船の旅、人生の旅☆車輪の誘い
こんにちは、カモワン福岡のブログへようこそ。
カードに描かれたシンボルは、リーディングにおいて展開を読み解くための大切な手がかりです。
展開の傾向を大きく見渡す一方で、個々のシンボルに気を留めます。
たとえば、『戦車』には車輪が描かれています。
車輪というシンボルから、自動車、列車のリーディングにおいてはそれを表わします。
「今度の連休に列車の旅をしようと思うけれど上手くいくだろうか?」
というようなリーディングをして、これが未来で正立に出たなら順調に行っていそうです。
しかし未来で『吊るし』が出た場合、ロープで結わえたシンボルがあり、動いてはいなさそうだと読むことができます。
『戦車』と同じように、車輪が描かれたカードに『運命の輪』があります。
このカードでは下の方が水面のように見えるところから、乗り物ならば船と見るのが妥当です。
先ほどのように「船の旅」などの質問を設定してリーディングができます。
このカードには「運命」というとてもダイナミックな言葉が名前に入っています。
もっと大きいもの、深いものとしてカードを見ていくとよさそうです。
『運命の輪』の上の方には王のように冠を被ったスフィンクスが乗っています。
水面は海のようにうねっています。
王のようなスフィンクスでもさすがに大海の動きまではコントロールできません。
それでも状況を知ることができそうな一番見晴らしのいい場所には陣取っています。
もし、運命が嵐の中にいざなうとしたら、大きな波のうねりのなかで、スフィンクスは(あるいは人間は)どのように対処するのでしょうか。
必死で完全にコントロールしようと操船するかも知れません。
舵輪を手放し、流れに身を任せるかもしれません。
大きな流れには抵抗せずに、船が波に打ち砕かれないような最低限の操船をするかも知れません。
それはスフィンクスがどんな人格であるかによるでしょう。
そういった人生という旅もタロット・リーディングの対象です。
リーディングの中で『運命の輪』が正立に出るか。
出ているならば、運命の中でも波をなんとか乗りこなし、運命を自分のものとして甘受できているのでしょう。
アモール・ファティ(運命愛)という言葉があり、それは自分の人生における全ての要素を積極的に受け入れることは自分を強くするという考え方です。
「運命はわたしを大いに成長させる糧となった。大変だったけど、ありがとう。」
『運命の輪』が解決で出る場合には、そのリーディングの事柄に対して、運命が後押しをすると読むことがあります。
逆向きの場合は何かもう一山越える必要があるのですが、解決カードがその道を伝えてくれます。
車輪のついたカードは、実際の風景であれ、心の風景や運命の風景であれ、ポイントとなる場所へとわたしたちを誘います。
そしてその風景へ積極的に足を踏み入れるかどうかはわたしたち自身の選択です。
ソフィア
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