『星』は謙虚さの美徳
こんにちは。カモワン福岡です(^-^)
タロットしてますか?
タロットには美しいカードが何枚もありますが、その中の1枚がこの『星』です。
(ⅩⅦ『星』)
天も地も美しい様子に、美しい女性がひざまずき、ふたつのジャグから水を注いでいます。
「ひざまずく」ことから謙虚さを表わすことがあります。
タロット・マンダラの中で、このカードの隣に来るのが『神の家』というカードです。
(マンダラについてはカモワン・タロットスクール公式サイト(http://camoin.com)のカモワン・コードの項目にあるカモワンの3×7タロット・マンダラでご覧になれます)
隣り合わせに見ると、神殿に奉職している様子のようにも見えます。
神の宿る器になった人に尽くしているともいえます。
謙虚な人が神聖なものにかしずいているというのが『星』の本来の姿です。
ですから、星は誰にでもかしずけばいいわけではないのです。
誰にでも謙虚でいればいいわけではないのです。
例えば『神の家』の一つ前には『悪魔』のカードがありますが、そこにかしずくのは本来の姿ではありません。
リーディングの中で、そういう形で正立に出た場合、「今のところは問題ない」であったとしても、『星』が本来の姿を失ったり、スポイルを受けたりする可能性に留意しておいた方がいいかもしれません。
『星』が謙虚になり、かしずいても大丈夫な信頼のおける対象を何にすると、誰にするといいでしょうか。
それについてはマンダラの中で『神の家』の下にある『隠者』を見ましょうか。
(ランプを掲げる『隠者』)
『隠者』は光をもって、慎重に調べている姿です。
その足元には書物のようにも見える幾重にも重なったものがあります。
この人は智慧の蓄積がある人物のようです。
対象を知る智慧があるから、この人物は『神の家』の前で謙虚になれるのです。
それはデルフォイの神殿で「最も賢い」という神託を受けたソクラテスの『無知の知』に通る姿です。
『神の家』の神殿の前にはふたりの人がいます。
(神殿を表わす『神の家』)
ソクラテスのような無知の知を得た人物がふたり、頭を垂れているのかもしれません。
ソクラテスと同じように『星』の女性も謙虚であり、それだけでなく、賢明でもあることがシンボルで記されています。
『星』の女性の額には月(=受容のシンボル)があり、天空の星の叡智を受け取っていることが分かるからです。
何かに尽くしたり、かしずいたりする前には、その相手を充分に認識できる智慧を得ている必要があるということのようです。
ですから「バカになれ」というフレーズも、ある意味では間違っていて、ある意味では正しいと言えそうです。
『星』が水面に水を注いでいる様子を見れば、またいろいろと考えられます。
タロットやタロット・マンダラの智慧によってイマジネーションの旅ができます。
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