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2023-02-20

ロープのある対極的なカードを見てみよう☆『吊るし』と『悪魔』

こんにちは。アントレへ、ようこそ。

立春から早くも二週間が経ちますが、まだまだ寒い日が続きますね。

お鍋に温めてもらうのがありがたい季節です。

今回は、ロープのある対極的なカードの『吊るし』と『悪魔』を見ていきましょう。

ロープは繋いだり、縛ったりする道具ですね。

ロープがそれぞれのカードでどのようにはたらいているか見てください。

(当ブログでは著作権を侵害しないようにオリジナル挿絵を使用しています。カードをご覧になりたい方はこちらへ→カモワンタロット・スクールのカード画像

この2枚は関連性がとても高いカードなので、リーディングのときにも組み合わさることが多く、「力関係の存在」としてよく出てきます。

タロットでリーディングしなくても、周囲との関係性で自分はどちらのタイプなのか、自覚できることもあるでしょう。

大まかにいうと『吊るし』は自分の意見を引っ込めて人に合わせるタイプの人。

『悪魔』は自分の意見を押し出して、仕切ろうとする人です。

力関係は「関係性」なので、同じ人でも相手によって立ち位置が変わるということもあります。

『吊るし』にしても、『悪魔』にしても、リーディングでカードが正立ならば問題らしい問題ではない状態です。

バランスが崩れた場合には過剰な犠牲、過剰な支配として現れます。

『吊るし』の逆向きで表われる犠牲者は疲れ果てます。

『悪魔』の逆向きの仕切り屋は主張している自分の意見に自信が持てなくなったり、イヤになった周りの人が背を向けたりします。

けれど、この「ピンチはチャンス」になりえます。

自分の心を見つめると問題パターンからの脱却のきっかけにできます。

では『吊るし』から見てみましょう。

人に合わせる『吊るし』は自分をぐるりと枠で囲み、手を後ろに隠し、足を交差しています。

衝突を恐れて、自分の意見や力を出すことを弱めたり、やめたりしたことで、自立せずに他者の力の傘下に入る状態を許してしまっています。

そういうときには自分の心の声に耳を傾けてみましょう。

問題カードとして出た場合、本来あるはずの自分の伸びやかなパワーを封じているので、「窮屈で苦しい」という本音が出てきます。

自分がパワーを引っ込めているために、統治されていない自分の領域に、相手のパワーが入ってきて、心地悪く、相手が悪者≒悪魔に見えているというパターンに気づくことが大切です。

「自分の領域を統治していい」という許可を自分に出し、その姿勢を表現するだけです。

そこから変わります。

仕切りたがりの『悪魔』は松明を掲げて導くポーズをとり、下の小さい者をロープで繋ぎ、色々と言っています。

この人は上の口で言っていることと、お腹の口で言っていることは異なります。

上の口は赤い舌で「ほら、こうしなきゃだめよ。あなたたちのために言っているんだから」と周りの人に言っています。

お腹の口は青ざめた舌で全く色味の違うことを言っています。

「わたしはこわい。他の人たちがこうしてくれなきゃ不安だ。自分のために」と。

『悪魔』が周りに対して過剰に支配的なのは、不安の原因が自分の中にあることに気づいていないため、周りをコントロールすることで解決しようとしてしまうからです。

そういうときにも自分の心の声に耳を傾けてみましょう。

自分のエネルギーを他人の支配に向けるより、自分を世話することに使うことで、自分の中に統一性が出て来ます。

まずは、自分の傾向を「うん、そんなこともあるよね」と肯定し、受け留めることが第一です。大切なことです。

それが落ち着いたら、この2枚が凹と凸のように対極的でありつつ、補完的でもあることから、『吊るし』の人は『悪魔』のもつ「他人に邪魔させないロープ」「わがままさ・意志の強さ」を取り入れていくとバランスがとれます。

『悪魔』の人は『吊るし』のもつ「自分をじっとさせるロープ」「他者に口出し手出しをしない自制力」を取り入れるといいでしょう。

お互いに学ぶことの多い組み合わせですが、うーん、やっぱり『吊るし』は逃げ出すかも知れませんねー(^~^)

人が自分らしく、自由に生きるために、タロットはアルカナの叡智を伝えています。

ソフィア

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