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2025-03-17

映画『ソウル・オブ・ワイン』

こんにちは。アントレへ、ようこそ(^-^)

タロットはさまざまな象徴がてんこ盛りになったカードです。

それらを調べてみると、樹の幹から枝葉が広がるように、世界各地の文化的要素に繋がります。

例えば、『節制』や『星』にはアンフォラのような瓶をもった人が描かれています。

一般的に『節制』には、健康や倹約のためにワインを水で希釈する様子が描かれているといわれています。

他の解釈では、ブドウジュースが腐るのを防ぐために前年のワインを混ぜている様子と見ることもあります。

タロットは象徴で成り立っているので、解釈には多様性があります。

『星』の女性が液体を水面に注いでいるのは、この人が変わった人だからといわれています。

大量の水のあるところに、水瓶から水を注いでいる様子だからです。

別の観点では、ブドウの収獲を感謝してワインを神々に捧げるお祭りの様子だともいわれています。

人間が過度な飲酒で酩酊するよりも、供物として川や大地に捧げることを神々は好むとされています。

水瓶など、タロットのシンボル1つ1つを見ると、何でだろうと知りたくなることがたくさん出てきます。

こういうときに、ワインなどについても、もっと知識があるといいのにと思うのです。

最近見たドキュメンタリー映画『ソウル・オブ・ワイン』には「そういうことか」と思わず膝をたたきたくなるところがありました。

特に醸造学者のジャック・ピュイゼさんの話。

予告編にはほんの少しだけ映っていますが、タロットのヒントになる知恵がいっぱいでしたので、特に興味深い言葉を文字に起こしておきます。

 

ピュイゼさんは、まず、熟成したワインの入ったグラスを手に取って話し始めます。

「瓶の中で熟成すると
こういうミネラル化が起こるんだ
最初の香りですぐにわかる
目の前のこのワインは“知恵”へ向かっているのだと」

「伝統的にも同じような言い方をするが
ワインは時間に身を委ねる
ワインが開花するまでには長い時間がかかるんだ
ワインを飲むこととは 土や空気
成分と時間を飲むことだ」

「ワインが話をしてくれる
“私を導いてくれた主人 ワインの生産者は”
“とてもよい主人で”
“正しく世話をし”
“正しく収穫した”
“ブドウだった私を発酵させ ワインに変えた”
“ブドウのままでは保存できないから”
“私を発酵させ ゆっくりワインに変えた”
“熟成し 澱を引き 瓶に詰めた”
“熟成させるために”
そんな話をするんだ」

ブドウがワインになる過程で生じるスピリッツがタロットの象徴性の中で注目すべきポイントです。

また、ピュイゼさんは、若いワインと熟成したワインを若さと智慧、若者と大人に例えての話もします。

まるで『愚者』と『隠者』の会話のようだと思って、わたしは聞いていました。

ブドウジュース、若いワイン、熟成したワイン。

ワインは人間にとって大切なことを伝えてくれるシンボルです。

興味がある方はぜひ『ソウル・オブ・ワイン』の本編を見てみてください(^-^)

ソフィア

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