各記憶まで肯定して☆それぞれのサーガ
こんにちは、アントレへようこそ。
『世界』のカードはタロットの最後のカード。
このカードのもつⅩⅩⅠ(21)という数は、聖なる数と言われています。
『世界』の人は、過去側を見ています。
『世界』のカードだけでなく、3段×7列のマンダラで右端にくるカードは全て過去側を見ているんです。
それぞれの段を終えるにあたって、それまでのことを振り返っています。
これから先のところに行く前に、今までのことを受け留めているということです。
先日、内観していて、
「各記憶まで、各細胞まで肯定する」
ということが必要だと感じました。
自分の今までの全記憶を自分の歴史物語(サーガ)のように捉えてみませんか。
苦痛・怒り・恥辱・悲哀の過去も、物語の中では、旅の障壁であり、自分に陰影や深みを与え、自分の存在を定義します。
「自分という存在」を完全に知ること・味わいつくすことが人生という旅の目的です。
自分はこれが好きで、これは嫌いと分かるためには厭な経験は必要で、ありがたいものだと言えます。
悩みや葛藤は、知るため、気づきの火を起こすための必要な摩擦のプロセスです。
気づきを得たら、速やかに経験を手放すことが大切なようです。
「うれしいと分かった」「いやだと分かった」「経験を受けとめた」という宇宙への合図が「感謝」だとバシャールは言っているようです。
合図が来なければ、宇宙は似たような経験を、再度、わたしたちに贈ってくれることになるのでしょう。
感謝とともに経験を手放せば、宇宙は次の経験への扉を開いてくれるのでしょう。
『世界』のカードの周りには、上下には黄色いリボンが巻かれた空色の葉の大きなリースがあります。
真ん中の主人公は両手を広げて、歓喜のダンスを踊っています。
時空を超える魔法のようなダンスです。
21という聖なる数が冠されているのは完成の祝福ということからも来ているのでしょう。
そして『世界』のカードの図柄はⅩⅩⅠの数の間の枠線からはみ出ています。
どうやら宇宙の扉は開いているということのようです。
どんなに人生が凸凹したときにも、顔を上に向けて旅を続けるために、自分の明るい顔だけじゃなく、陰になった顔・陰った記憶も、自分の歴史物語に深みを与えるひとつの出来事として受け取っていきましょう。
感謝しながら。
この『愚者』のように。前を向いて、上を向いて歩きましょう。
明るい顔の歴史も陰になった顔の歴史も受け留めていった後に、わたしたちは、宇宙からの祝福の中で喜び、踊るダンサーとして存在することになっています。
sophia