カモワンタロットは未来を占うことに重きを置いていません
episode 11
こんにちは。長友章二郎です。
あまり知られていないように思いますが、
タロットには、いろいろな心の在り方が書かれています。
だから、僕はタロットを使います。
でも占いとしては使いません。
僕はタロットを、自分の選択を確信に変えるために使います。
未来を占うことは重要ではない
「占い」というのは、未来を知ろうとすることです。
僕が使うカモワンタロットのリーディングは、未来を占うことに重きを置いていません。
あくまで現在の自分を知ることが大事だという考え方をしています。
未来を知ることはむしろ意味がなく、未来を知った時点から、その未来は変わっていくからです。
アレハンドロ・ホドロフスキーも
“未来を読んではいけない。それは詐欺だ。タロットは現在を語る言葉”
と言っています。
タロットリーディングをするときは
「〇〇することは、いい考えですか?」
「〇〇することは、いい方法ですか?」
「〇〇しようと思うが、いいですか?」
という質問の仕方をしています。
自分で自分のことをリーディングする時だけでなく、お客さんに対してもこの聞き方を薦めています。
要するに、何かの事柄に対して、こうしようと思うという意志や選択があって、それを確認するのです。
セッションではお客さんに対して、悩んでいることについて、「あなたはどうしたいですか」とまず聞きます。よくわからないような場合でも実は心の奥には「こうであってほしい」という気持ちがあるものです。ですから「どちらかといえばどうですか」とわずかにでもある自分の願いのようなことを意思確認として尋ねてみるのです。
タロットには心の在り方が書いてある
タロットの大アルカナの22枚は、人生の歩き方、人としての心の成長の過程を描いています。そのことに着目しながら、一枚一枚を見ていくと、一枚ごとにそれぞれ違った指標や教えが描かれています。
タロットの面白さは、そういった指標や教えというものが、文字でなく、絵で描かれている所にあります。文字ではないので、基本的に言葉の障壁がありません。
(ただタロットが作られたのがマルセイユ地方であり、フランス語を土壌としているので、象徴をフランス語の言葉に直すと、日本語とは違う意味が含まれていることは多々あります)
タロットが示す心の在り方は、人生を進むための教本のようでもあります。人生哲学で語られるようなことが象徴を用いて描かれています。
そして、一枚のなかだけでなく、複数のカードの組み合わせや並んだ順番によって、意味を成す仕組みもあります。そこは非常によくできているのです。
(マルセイユタロットに描かれている絵のひとつひとつには意味があります。他のカードとの関連性もあります)
前の日に起きた課題に対して、疑問をもったり、悩んだりしたあと、翌朝、内観して考えたことをノートに吐き出した後、自分が「こうしてみよう」とか「こんな風に考えてみよう」と思ったことを、タロットを展開してみると、今の自分に必要なメッセージがカードに現れます。
そうやって、今、自分はどうしたらいいのかの答えを得るのです。
タロットが教えてくれた最善の方法を、あとは実践していくのみです。
あくまでもそれは自分の選択として現実化を図るのです。そのあとは、納得の行く結果を自分で得ることになります。
タロットを学ぶと、タロットを自分のために使うことができるだけでなく、タロットの中に書かれているたくさんの心の在り方を知ることができます。そしてその知識はとても大きな財産になります。