タロットについて、一から語ろうと思います。

episode 1

タロットに興味を持ち始めた人、タロット初心者向けに、
タロットについて、一から語ろうと思います。

僕が思うタロットとは、簡潔に言うならば、
自分の知識や経験、想像を超える何かからアドバイスやメッセージをもらえる「智慧の泉」です。

タロットは一般的に占いをするものとして知られていますが、実はタロットは、人間がこれまでの長い歴史の中で知り得た多くの知識と智慧が集積している教本のような辞典のようなデータベースのようなものである一方で、ひとつの魔法の機械とも言えるものなのかなと思います。

たとえば、スマホに「OK Google」とか「Hey Siri」と言って質問するとその答えが返ってくるように、タロットに質問するとその答えが返ってきます。でもその答えは、明らかにAIが返してくる答えとは半端なく比べ物にならないほどの情報量をもっているのです。その情報は文字や言葉や数式でなく、絵で描かれているから不思議です。絵でもって、膨大な情報を蓄えているのです。

ですから、その情報量を拾いだすには、それなりのリーディング力が必要です。リーディングのためには法則と暗号を理解する必要があります。
でも、初心者でも初心者なりのリーディングであっても、そこに展開されるカードはタロットの力でちゃんと情報を伝えるために必要なカードが出ているのです。あとは法則と暗号をどれだけ駆使することができるかにかかっています。
最初は膨大な情報量の上澄みを拾い集めるところから始めることになりますが、その上澄みでも十分な濃さをもっているため、初心者のうちから、的を得たリーディングができます。そして、次第に少しずつ深いところの情報を拾い出せるようになります。

そして、リーディング力が身についてくるにしたがって、それまで拾い出せなかった情報を拾い出せたときの喜びがあります。

タロットは、絵によって情報を伝えます。
それぞれの絵柄は何かを象徴していて、それが人の心や人をとりまく環境を映し出すだけでなく、物事の考え方、人生の在り方、心の持ち方などを教えてくれるのです。その情景は、質問者が気づいていないようなことも映し出します。
絵柄は複雑に絡み合っているし、歴史や文化ともリンクしているし、絵柄同士のつながりで情報をもっています。実際の歴史や文化の中でどういう意味付け、位置づけとなっているのかが絵柄のもつ情報を知る手掛かりになります。

それを理解するためには勉強も必要だけど、自分の人生観を磨くうえで必要なプロセスとリンクするので、タロットが示す智慧に対する理解が進むことは、自分自身の成長度合いを知ることにもつながり、それが喜びにもなります。

「そうか、そういうことなのか」

というふうにわかったとき、すごくうれしくなります。
そして、自分が一歩成長したことを自覚できるのです。

それがあるから、僕自身も長くタロットをやっているのだと思います。

それから、だんだんわかってきたことは、
この世界は神秘にあふれていて、目に見えないなにかがあると考えるほうが自然だし、理屈では表現できないけど、目に見えない力でもって、人は、物事は動いているのだと思うのです。
そして、それらを知るためには、魔法(または魔法のようなもの)を扱えるようになることが必要なのです。

その魔法のツールがタロットというわけです。

僕にとって、タロットとは「魔法」の道具なのです。

エンプティ・チェアで脱皮する

こんにちは。アントレへ、ようこそ。

前のブログ『過去から新しい自分へと☆ザリガニと月』で書いていたワークをご紹介します。

「古い自分から新しい自分へと移行する」助けとなるワークです。

それはエンプティ・チェアというワーク。

エンプティ・チェアは、空の椅子を用意し、それに相手が座っていると見立てて、自分の感情を解放していくワークです。

元型に心が囚われているときには、脳の中にパターンが焼きつき、心身の柔軟性が損なわれています。

脳に焼きついた「情報の非対称性」が原因で、思考の自由さが封じられ、やりたくなくてもそのパターンに留まってしまいます。

その「情報の非対称性」を打破できるのがエンプティ・チェアのポイントです。

手順を例で「被害者(と抑圧者)」示していくと――

自分(被害者)と相手(抑圧者)の席を用意します。

最初に被害者側の席に座って、相手の席に相手がいるとイメージして、今まで言えなかったことをできるだけ言っていきます。

しっかり相手をそこにイメージすることが肝心です。

イメージをして、そこに向かってしゃべることで、次に相手(抑圧者)の側の席に座って、相手の言葉を自分がしゃべっていくことができます。

できるだけその気になってやっていくと「情報の非対称性」を作っているポイントに焦点があっていきます。

自分の席と相手の席を何度も何度も行き来しながら、被害者と抑圧者の言い分を吐き出しきっていきます。

「解放を目的としたケンカ」を一人芝居のようにして行うのですが、怒ったり泣いたりしながら、本気でやるととてもパワフルです。

それぞれの言い分を吐き出せば吐き出すほど「情報の非対称性」はなくなっていき、偏りのなくなったゼロポイントから気づきが生じてきます。

仮想で相手側と自分側に分離してフリーズしていた情報が、解凍・交換されることで、被害者が被害者の制限を超え、抑圧者が抑圧者の制限を超えていきます。

ディープなものは1度でなく、何度かに分けて行うと深い解放が起こり、より自由になっていきます。

被害者・抑圧者というネガティブな関係の場合だけでなく、表現できなかった思いを抱えている場合の解放に適しています。

伝えたかったのに伝えられないまま、離れ離れになった相手がいて、その過去が心残りになっている場合も解放でき、先に進むことができます。

いろんなパターンで、自分の思ってもみなかった気づきに着地する驚くようなワークになることがあります。

自分のインナーチャイルドの言い分を聞いてあげるワークとしての活用もできます。

インナーチャイルドとのワークとしては、自分がやさしい眼差しの月になったようなイメージで言い分を聞いてあげるといいでしょう。

インナーチャイルドの席でたくさん言い分が言えたときにはいっぱい涙が出るかも知れません。

そうやって過去の感情を解放していくと、心は過去から脱皮し、生きるパワーを今ここに集中していくことができます。

ソフィア

過去から新しい自分へと☆ザリガニと月

こんにちは。アントレへ、ようこそ。

今回は、過去の自分から新しくなるための『月』のカードについてのお話です。

カードのおよそ下半分という広い面積を占めている水面に不思議な生き物がいます。

ザリガニと見られていますが、不思議なのは目や口に青い丸い物をつけていることです。

ヨーロッパのお葬式で、硬貨を死者の目などの上に置いたり、口に含ませたりする風習の「冥銭」のように見えます。

冥銭とは、冥界に行くために、冥界の川ステュクスの船頭であるカロンに払う船賃のことです。

ギリシャ神話の中では、愛の神クピドーの恋人であるプシュケは冥界を往復するために冥銭を2枚口に含みました。

そうすることによって、プシュケは冥界を訪れるだけではなく、冥界から地上へと戻ることもできました。

青い丸い物が冥銭であるならば、ザリガニは冥界との間など、どこかに行こうとしていると解釈できます。

死んだり再生したりなどの状態の変化を含む、移動・移行をしようとしている徴のようです。

そう判断するには、あまりにもザリガニについて知らなすぎるので、ザリガニの生態について調べてみました。

すると、このような丸いものがザリガニにあることが分かりました。

脱皮する前のザリガニは、甲皮を柔らかくしてスムーズに脱皮するために、全身のカルシウムを胃で固形化して胃石というものを作るらしいです。

ザリガニの胃は目の後の辺りにあるそうです。

脱皮を終えたばかりの甲皮はとても柔らかく、外敵に襲われたらひとたまりもありません。

ですから、脱皮を終えたザリガニは胃石を溶かして速やかに甲皮にカルシウムを行きわたらせます。

つまり胃石というものは脱皮前後の限られた期間にだけあるものなのです。

またザリガニは、平衡感覚のために触覚の間に砂粒を入れて、耳石として使うことをするようです。

脱皮をすると甲皮ごと、砂粒も一緒になくなってしまうので、脱皮を終えたザリガニは砂粒をまた触覚の間に取り入れます。

そのように見ると、『月』に描かれているのは脱皮に臨んでいるザリガニなのかも知れません。

古い甲皮との間にすき間ができることによって現われる色の変化は脱皮が間近に迫った兆候のひとつでもあります。

また脱皮によって、赤いザリガニがオレンジ色に変わったり、黒いザリガニが青いザリガニに変わってしまうこともあるそうです。

『月』に描かれたザリガニも甲皮が2色で描かれていて、それらの色の変化と解釈することもできます。

色が変わること・カラーが変わることは、個性が変わることの象徴とみることができます。

今までわが身を守っていた古い個性である甲皮の部分は死を迎え、別の新しい個性である柔らかい甲皮の部分をわが身として再生していくザリガニ。

冥銭を置いた場所である目や触覚の間の辺りに注目しましょう。

目の脱皮は「物事の見方」の変化、口の脱皮は「外的言葉、内的言葉=思考」の変化、耳石の変化は「平衡感覚=何に傾くか・傾向をもつか」の変化であると解釈することができます。

そのことを踏まえて、カードの全景を見ると、異なる色の2つの価値観のぶつかり合いの中で、ザリガニは脱皮していることが分かります。

そのザリガニの様子を上の方から照らし出している月も、満ち欠けという死と再生のメカニズムを繰り返しています。

『月』のザリガニたちのように、古い自分から新しい自分へと移行する助けとなるワークを次のブログでご紹介します。

ソフィア