カルメンとドン・ホセ☆人は自分の気持ちに忠実でなければならない
こんにちは、カモワン福岡のブログへ、ようこそ。
今回は『恋人』のカードを取り上げましょう。
『恋人』は愛情がテーマのひとつになっています。
人間界と呼ばれる1の「手品師」から7の「戦車」の内で、唯一天使が描かれているカードです。
天使が描かれているということはやはり特別な意味があります。
天のエネルギーが出現しているのですから。
愛というのは特別なものです。
愛における選択は人生の中で重要なものです。
だからこそ天は使いを送って、その選択に助けを送るのですが、迷いがあるのが人間でもあります。
真ん中の人物に両脇の人物が誘いをかけています。
肩を触った手で「味方になるから。スポンサーになるから」と誘っているのかも知れません。
あるいは地面を指した手で「現実的に選んで。現金な選択を」とそそのかしているのかも知れません。
胸に当てた手で「愛が大切でしょ」と問いただしているのかも知れません。
または「わたしたちは一心同体よ」と確認を取っているのでしょうか。
いずれにしても真ん中の人物はこの局面で自分の選択をする必要があります。
どの手からの誘いに対しても、腹を括っていく必要があるのです。
自分にとっての真実を自分自身に聞く必要があるのです。
例えばカルメンに恋したドン・ホセの場合、一体どの選択がよかったのか。
(カルメンのあらすじはwikipediaにあります。)
ドン・ホセにとって、カルメンは身を滅ぼす選択をさせる存在でした。
しかしながらホセの情熱を燃やし尽くす相手でもあったのでしょう。
一方で、カルメンはドン・ホセに「復縁しなければ殺す」と脅されます。
これは「僕たち一心胴体でしょ?じゃないのなら生きる意味がない」という破れかぶれの共感の誘いです。
脅されても復縁しなかったのは、カルメンが自分の感情における選択に正直だったからだと言えるのでしょう。
客観的に見れば「おいおい」と言いたくなるホセやカルメンの行動ですが、本人にとっての後悔のない選択は本人にしか分かりません。
『恋人』のカードは自分の感情を大切する局面での秘訣を教えてくれます。
真ん中の人物はお腹のベルトを握って、自分の腹を決める姿を表わしています。
赤いローブの人から、現世的な、現金な誘惑を受けることに対して注意深く腹を括ります。
さらに青いローブの人から、一心同体という共感の誘惑に対しても注意深くしているのです。
日本人は共感性が高い人が多い民族だと言われています。
そのことにはいい部分も多いのですが、他人の思いに巻き込まれやすいことを自覚し注意することは大切なようです。
そうすれば、自分を裏切ることなく、他者にも思いやりをもてる人生の選択ができていくのでしょう。
カルメンという女性を伝える「ハバネラ」をリンクしておきます。
ドン・ホセの心情を歌った「花の歌」がありますので、聞いてみてください。
カルメン ドン・ホセの「花の歌」
ソフィア
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