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2015-04-14

悪魔のカードと二元論

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カモワンタロットの大アルカナの
カードが意味することのなかから話をしてみたい


カモワンタロットスクールで教えている大アルカナの解釈は
すべて口伝であり、秘教的なことも多く、
スクールでしか語られないものであるので
そこには触れないようにしながらお話しする

 

タロットカードは絵で描かれているものである
その絵にさまざまな意味があり、
その情報からカードをリーディングする


カードの絵にはいろんな“モノ”が描かれている
それらのひとつひとつあるいは全体で
何かを“象徴”していて
タロットカードの理解はここから始まる
何を象徴しているかはスクールで学ぶ


タロットカードに描かれているのは絵だけではない


カードには数字と名前が書かれている
文字で書かれているのはこの部分だけだ


数字と名前には当然意味がある
これも何かを象徴しているし
“元型”を表す重要な情報でもある


タロットカードがもつ意味には
『象徴』と『元型』の2つの要素がある
このことは別の機会に記事にしたい
スクールではきちんと説明する


タロットの大アルカナの一枚一枚は
人間のいろんな性格、タイプ
思考や価値観、人生、人として成長する目標など
それらが表しているものは奥深く
大アルカナから受け取ることができる情報は
まるで一冊の指南書であったり
人生論であったり、哲学であったりする


そして、その大アルカナの一枚ごとに
それを代表するかのように名前が付けられているのだ


タロットカードの名前は当然意味を持っている
ただ気を付けないといけないのは
私たちが呼んでいる名前は日本語訳したものだということだ
元となるマルセイユ・タロットはフランス語で名前を表記している
つまり、その名前を見たときの解釈や印象は
われわれ日本人とは違うものだということも注意が必要だ
だから、大アルカナの中できちんと理解しなければならない
安易に自分勝手な印象をもつことは避けたほうがいい


詳しく理解しようとすれば、ヨーロッパの文化や習慣、価値観、宗教観などを
理解することも必要である


どのカードも多くの情報を発信しているのだが
理解するのが難しいカードがいくつかある


悪魔というカードはいい例だ
「悪魔」に関する意味は、知ろうとすればするほど難しくなる


多くの人がこのカードを見るだけで
「わー悪魔だ」というが
悪魔とは何なのかその正体をわかっている人は少ない


それを理解するための手立て、手順がある


「悪魔」とは人間にとっての何なのか
位置づけ、存在意義、人生訓など
カードに描かれている絵にある象徴
それらの意味をひとつずつ知ることにより
「悪魔」のカード全体が示す意味に少しずつ近づく


すると「悪魔」と対極にある存在のことを知る
それがある意味、タロットが示す「成長」への気づきや学びであることがわかる


上でも述べたように
タロットは占いの道具ではなく、
人間の成長と成長の教えを絵として描く書物だ


その教えの鍵のひとつに二元論がある
二元論はタロットの理解のうえで重要である


二元論から考える「悪魔」は何か
そしてもう一方にあるものは


「悪魔」を克服し、次に来るものがある
僕自身は今年はこれに取り組むことがテーマだと思っている


一度に理解しようとしても
なかなか一筋縄ではいかない
長い時間をかけて、自分と向き合う中で理解し意味を見つける

タロットとはそうしたものなのだと思う

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